仕事中、何かを食べることは禁止されている会社があった。飴玉1個でもダメ。誰も食べてないなぁと思っていたら、暗黙の了解で禁止なのだという。
和菓子(頂き物)ですら普通に食べちゃうような会社にしかいたことがないので、飴玉も許されないとは窮屈に感じる。まあ、でも決まりなら仕方がない。
その会社は、お茶会があって集金が毎月あった。あるとき、余剰金があるという理由で、お菓子が配られた。
配られても誰も手をつけない。個包装になっていない一口サイズのチーズケーキ。どうするんだろうと思っていたら、みんなティッシュに包んで持って帰っている。
そこまで…?!
次月も同じ理由で、やっぱり個包装になっていない小さいサイズのシュークリームが配られた。そんなに余剰金があるなら、1回集金を見送ってもらったほうがよっぽどいいんだけどと思いながら、シュークリームを眺める。
これ、持って帰るのイヤだなぁ。クリームつきそうだしイヤだなぁ。
机にあるので何かと目につく。その度に、どうしようか悩んでしまう。
なので、思い切って食べた。悩むくらいなら食べてしまったほうが仕事もしやすい。
周りの空気が変わったのを感じる。失笑する人や「さすがぁ」と嫌味のように言う人もいた。
だって配られたんだもん。食べてもいいでしょ!堂々と食べていたら、失笑してたくせに「じゃあ、オレも食べようっと」などと言う。
食べちゃダメなら配るなよ。じゃなければ、個包装の物を配る配慮が欲しい。